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タイトル | マリア様がみてる 特別でないただの一日 |
| 著者 | 今野緒雪 | |
| イラスト | ひびき玲音 | |
| 出版 | コバルト | |
| 発売日 | 2004年10月 |
| 執筆者:jade | 評価:B |
| この巻でマリみての世界はちょうど一年。 つまり祐巳が祥子さまの妹になってから一周年ということになります。 そんな二人の記念日に果たしてどのようなイベントが待っているのか? それを楽しみにしていた読者も多いと思いますが、今回のお話のメインは残念ながら紅薔薇姉妹ではありません。 明示されていませんが可南子が男嫌いになった原因とその問題の解決こそが今回のメインと考えていいでしょう。 男子校の花寺学院のメンバーとの劇の打ち合わせを通じて可南子の男嫌いの問題が表面化し、学園祭当日にその背景が明らかになります。この辺りの出来事についてはネタバレとなるのであえて触れませんが、著者が「とりかえばや物語」を劇の題材に選んだのは単に姉弟が主役の物語という理由だけではないことがこの場面でわかると思います。 また、なぜ可南子があれほど強く祐巳に惹かれたのかという素朴な疑問にも答えが出されます。 今回の件で祐巳に固執する理由がなくなった可南子に一体どのような変化が訪れるのか、これが今後の妹争いに影響を与えそうで楽しみですね。 今回一番好きなシーンは祐巳が瞳子を演劇部に引き戻す際のやりとり。もうね、瞳子が可愛くて可愛くて! 祐巳のペースに巻き込まれて素直に洗いざらい喋ったかと思えば、祐巳の説得に反発してみたり、さらには祐巳好き好きオーラを必死に隠そうとして尖った態度を採るところなんかがもうツンデレ全開って感じで最高なのですよ(//∀//) 瞳子といえば“ドリル”が公式設定として認められたことも忘れちゃいけません!今回最大の事件と言っても過言じゃないでしょう(笑 一番そういう表現を思いつきそうな聖さまに言わせる辺りがまた心憎いというか何と言うか(笑 さて今後のマリみては紅薔薇のつぼみと黄薔薇のつぼみの妹作りが話の主題になっていくのでしょうが、祐巳にしろ、由乃にしろ、妹が出来るのは早くても次々巻あたりでしょうね。途中途中で今回描かれなかった文化祭のエピソードや聖さまのイタリア旅行記を挟みそうですしね。 瞳子と可南子、二人の妹候補ですが私は可南子は由乃の妹になるような気がするんですよね。ほらっ、黄薔薇ってどこか変わり種が多いじゃないですか(失礼w 展開的には江利子さまに追い詰められた由乃が咄嗟に近くにいた可南子を妹にするって言っちゃうとかそんな感じ。当然祐巳派の可南子にはあっさり断られるんですが、それが逆に由乃の負けん気に火をつけて可南子を本気で妹にしようと画策するっていう流れはダメですか?そうですか(´・ω・`) 今回は久しぶりに魅力的なエピソードが描かれているのですが、1巻にいくつものエピソードを詰め込みすぎた結果、突き抜けた面白さや感動は感じなくなったような気がします。これはこれで幅広い派閥の支持を集められるというメリットもあるんですが、私的には初期の頃のように一つ一つのエピソードをもっと深く掘り下げて欲しかったと思います。 |
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